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建築設計と住宅調査 西埜彰一建築環境研究所 代表 西埜彰一 〒545-0053 大阪市阿倍野区松崎町2-6-30-201 TEL 06-6623-5414 FAX 06-6623-5805 |
西埜彰一建築環境研究所は、大阪,兵庫,京都,滋賀,奈良,和歌山で、建築設計、住宅設計、リフォーム設計、リフォーム工事、工事監理、欠陥住宅調査、マンション内覧会立会い、第3者監理をおこなっています。どうぞお気軽に、お問い合わせください。 |
調査方法: | 建物の傾きをオートレーザーで測定 | ||||||
目視 | |||||||
結 果: | ・2階北西側洋室床面は北東側納戸床面より25mm(水平測定距離約8m) | ||||||
低いことが確認された | |||||||
・北側外壁部分で西側へ15mm(鉛直測定距離2m)の傾斜が確認された | |||||||
・2階北西側洋室、南西側洋室、南側洋室の屋内壁面に多くのひび割れが確認された | |||||||
・北側と西側のコンクリートブロック壁でひび割れを伴う傾斜が確認された | |||||||
・外壁にひび割れは確認されない | |||||||
・基礎立ち上がり部分にひび割れは確認されない(内外とも) | |||||||
写 真: | |||||||
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○2階床レベル計測状況 | |||||||
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○2階北西側洋室 | ○2階北東側納戸 | ||||||
レーザー基準線から床面まで135mm | レーザー基準線から床面まで110mm | ||||||
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○北側外壁の傾き | ○2階北西側洋室壁面の傾き | ||||||
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○2階北西側洋室壁面のひび割れ | ○2階北西側洋室壁面のひび割れ | ||||||
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○2階北西側洋室壁面のひび割れ | ○2階北西側洋室壁面のひび割れ | ||||||
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○北側コンクリートブロック壁のひび割れと傾斜 | ○北側コンクリートブロック壁のひび割れと傾斜 | ||||||
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○西側コンクリートブロック壁のひび割れと傾斜 | |||||||
○西側コンクリートブロック壁のひび割れと傾斜 | |||||||
今回の調査で建物が約3.125mm/1000mm(=25mm/8000mm)西に傾いていることが確認されましたが、これは新築住宅であれば「瑕疵の可能性がある」、つまり「欠陥住宅である可能性がある」レベルの傾きに相当します。 建物の外壁や基礎にひび割れが生じていないことと、建物周囲のコンクリートブロックの破損状況から、建物自体の変形ではなく、地盤面全体が西側へ沈下していることが推測されます。 地盤沈下の原因は不明ですが、当敷地が西側隣家の敷地より約1.5m高く、擁壁によって造成されていることから、擁壁の設計ミスや施工不良である可能性も考えられます。 沈下の進行状況は不明ですが、現状以上に進行すると、建物への悪影響は否定できません。 地盤レベルの経年測定や擁壁調査、地質調査などにより沈下の進行状況を調査することは可能です。また、地盤沈下の改善には「鋼管杭圧入工法」など数種類の工法がありますが、いずれも大がかりな工事になります。 (参照資料) 「国土交通大臣の指定をうけた指定住宅紛争処理機関の技術基準」より 建物水平度は ●レベル1(瑕疵の可能性が低い) :3mm/1000mm未満 ●レベル2(瑕疵の可能性がある) :3mm/1000mm以上 6mm/1000mm未満 ●レベル3(瑕疵の可能性が高い) :6mm/1000mm以上 |
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