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建築設計と住宅調査 西埜彰一建築環境研究所 代表 西埜彰一
〒545-0053 大阪市阿倍野区松崎町2-6-30-201 TEL 06-6623-5414 FAX 06-6623-5805
西埜彰一建築環境研究所は、大阪,兵庫,京都,滋賀,奈良,和歌山で、建築設計、住宅設計、リフォーム設計、リフォーム工事、工事監理、欠陥住宅調査、マンション内覧会立会い、第3者監理をおこなっています。どうぞお気軽に、お問い合わせください。

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nishino architect Stady
西埜彰一建築環境研究所

報告書例1(雨漏り)
                                   
 3−1.基礎部分の漏水
  
 A. 状況確認
  隣地境界線に沿う外壁基礎部分に漏水が確認されます。
  
  
  
  
  
  
     
  
  
  
  
   (写真1)
     1階階段下床下点検口直下
       :基礎の濡れと土台の割れ
        が確認出来ます
  
  
   (写真4)
     敷地北側より西壁面を見る   
       :スタイロフォームが     
        確認出来ます     
  
  
  
  
  
   (写真2)
     床下(廊下下部)
       :土台の割れが確認出来ます
  
  
  
  
  
  
  
  
  
  
  
   (写真3) (写真5)
     敷地北側より東壁面を見る   駐車場より西壁面を見る
       :水切りより出た基礎とスタイロ     :基礎と外壁のずれが
        フォームが確認出来ます      確認出来ます
  
  
  
   漏水箇所は、上記の他にも見られます。(依頼主確認による)
    @玄関ポーチから駐車場内へ
    A駐車場耐力壁部から駐車場へ
    B玄関下足箱下から玄関へ
  
  
  
     
 B. 原因
  当建物の基礎および土台部分は、土台パッキン工法(添付資料参照)が採用されて   
  いますが、図1の正しい工法に対し、当建物では図2のようにコンクリート基礎が水切りより   
  外側にあるため外壁を伝った雨水が水切からコンクリート基礎上部を流れて、床下に浸入   
  しています。   
  また、隣接建物との間隔が60mmと極めて狭いため、コンクリート基礎施工時のスタイロ   
  フォーム型枠が取り残されています。これとコンクリート基礎の天端の高さが同一で   
  あるため、隣接建物との隙間への降雨の多くが、当建物の床下に浸入しています。   
  
  
  
     
  
  
 C. 影響
  
  外壁施工余幅をコンクリート基礎施工時に見誤ったために生じたと思われるこの漏水は、
  極めて重大な瑕疵な瑕疵といえます。
  乾燥が求められる床下が長期間湿潤な環境に置かれており、土台をはじめとする1階
  床組部材への悪影響が懸念されます。
  また、雨量が多いときには土台が直接雨水にさらされている可能性も考えられます。
  写真1の土台の割れは、これらによる乾燥収縮の繰り返しが一因であると考えられ、
  極めて深刻な事態といえます。
  
  
  
 D. 改善策
  
  隣接建物との間隔が狭いため、改善には工夫を要します。
  
  
 E. その他
  現在、応急処置として隣接建物との隙間に屋根カバーが取り付けられています。
  これは漏水箇所への降雨を阻止するうえで有効ですが、建物自体の漏水瑕疵を
  改善するものではありません。
  将来、隣設建物が解体新築され、屋根カバーが取り付け不可能となる場合も考えられる
  からです。